認知症老健の新型コロナ対応アップデート2021 1/10
年末年始は、利用者さんに大きな体調不良もなく経過しました。
新年早々、緊急事態となるような状況、ということですが、
私の勤務する老健の周囲でも、都内の感染状況に比例して、陽性者の発生報告が増えています。
例えば職員のご家族様の学校や職場、関連の医療機関などでの陽性の報告を受けて、施設の対応が必要な場面が、日常茶飯事のように、なってきています。
私の勤務する施設や関連病院ではPCR検査を積極的に取り入れていますが
身近な場所で陽性者の報告があった場合、ご本人に症状がない場合でも、
可能な限り、スクリーニング目的のPCR検査を行い
陰性を確認してから出勤という形をとっています。
また12月は職員の定期スクリーニング検査を開始しましたが、
今月からは利用者さんの定期スクリーニング検査を開始します。
職員または利用者さんに陽性があった場合は、全員一斉検査を行い
利用者さんに陽性が出れば、施設全体でコロナ体制を発動、という流れになります。
さらに、認知症高齢者が重症化しやすいことと、
受け入れ先の病院が見つからない可能性が高くなってきていることから
施設内での重症化への対応も想定しておく必要性が出てきています。
医療資源が限られる施設内で行うことができる処置は、主に酸素投与と点滴です。
昨年よりこういった事態に備えて医療物品を拡充し、現在、点滴は同時に5名まで可能となっています。
また施設に常備している酸素ボンベは二人分であるため、重症化の対応は2名までということになります。
通常の業務の中で施設内で酸素を投与する場合は、例えば利用者さんの喘息発作や誤嚥性肺炎の悪化で救急搬送を行う際に、救急隊を待つ間などの、短い時間で使用します。酸素の量のストックの面から、施設内での長時間の投与は難しい状況があります。
転院先が見つからない可能性が高いとなると、施設で提供できる医療を、どこまで拡充しておくのか、検討する必要があります。
そのような状況となっております🌐