精神科医Dr.Chikaの音楽と認知症

楽曲制作と認知症音楽療法に取り組んでおります。文章を書くのはあまり得意な方ではないため、読みづらい箇所もあるかと存じますが、ご容赦いただければ幸いです。

【音楽療法新聞】 2019年11月

認知症専門床での個別音楽療法


Dr.Chikaの『音楽と認知症』パーソナルソングが認知症患者の心を呼び覚ます

 2020より、私が勤務する認知症専門老人保健施設での、重症者へのリハビリとして、本格的に取り組んで行きたいと思います。作業療法士さんにご協力をいただき、定期的に施行をして行く予定です。

利用者さんの様々な反応については、動画やこちらのブログなどで、随時ご報告をしていきたいと思います。

集団音楽療法(演奏会)

「2019.11月27日の演奏会」の様子

月2回地域のボランティアの方を招いて、症状の安定している利用者さんのフロアで演奏会を行なっています。

私はピアノ伴奏と時々歌、作業療法士のUさんがギターと歌、利用者さんの中で歌いたい人がいればマイクを回します。

いろんな打楽器を配って利用者さんに自由に叩いてもらいます。

曲目とMCの記録

1.四季の歌

1番から4番まで、「春(夏・秋・冬)を愛する人は〜」で始まる、四季の歌。

春夏秋冬でどの季節が一番好きか、多数決をとりました。ほとんどの方が秋に手を挙げていました。

2.紅葉

秋の歌といえば紅葉です。職員さんたちが紙を切って作った、手作りの落ち葉がピアノの上にたくさん落ちていました(置いてありました)。

3.柿の木坂の家

柿の木坂がどこにあるか、少し盛り上がっていました。目黒区柿の木坂、のことを歌ったことを知っている方はほとんどいらっしゃらなかったようです。

4.リズム体操

私が作曲演奏、作業療法士のUさんが振り付けをしたオリジナルの体操です。

毎回取り入れていますが、なかなか覚えてもらうことは難しいようです。

でも、皆さんそれぞれできる範囲で、手足を動かしてくれます。

この体操です。

 


精神科医Dr.Chikaの『利用者さんと一緒にやってみました。みんなでリハビリ体操1』

 

 5.上海帰りのリル

この曲を知らなかった私は上海帰りの「サル」と間違えてしまいました。

「リールー」のところなら知ってるけど・・と全体を歌える方は少なかったようです。

6.南国土佐を後にして

演奏会でよく歌っている曲です。

7.旅姿三人男

男性の利用者さん3人一緒に歌っていただけました。

 

女性に多い認知症

認知症老健の利用者さんは女性の方がほとんどです。

一般的にも、高齢者の認知症の方は女性の方が多い(64%)とされているようですが、

私の勤務する認知症老健では利用者さんの8~9割が女性です。女性の方の入所が多いことについては、過去の社会背景も影響しているのかなと思っています・・

(昔は働く女性は今よりも少なかったと思います。生活保護の利用者さんや、結婚されていた方では旦那さんが亡くなったことを契機に認知症を発症する方も多いです。)

 

曲に戻ると、そんな状況の中で、男性利用者さん3人に並んで歌っていただけたことはとても貴重でした。

 

この辺りで時間がなくなってしまったので最後の曲は

東京ラプソディー秋桜矢切の渡し、バラが咲いた、青い山脈

王将、天城越え、から多数決をとって・・どれに決まったか忘れてしまいましたが・・

みんなで歌って今回の演奏会も終了。

 

最後の挨拶は以前はよくあるピアノのお辞儀「ジャーン(F)ジャーン(C)ジャーン(F)」をしていましたが、

お辞儀をした時にふらついて転んでしまうリスクがあるのではないか・・

という意見も出たため、最近は普通に「お疲れ様でした〜」の挨拶で終わっています。

 

 

認知症老健の集団音楽療法

演奏会(集団音楽療法)は3年半ほど続けており利用者さんも楽しみにしてくださって嬉しく思います。

普段はお部屋にいる利用者さんたちもこの時間はほとんどの方がフロアに集まります。

地域のボランティアの方も4名ほど来てくださり、普段、外との交流がない利用者さんたちにとっては貴重な時間となっているように思います。

 

次回の演奏会も楽しみです。

 

演奏会の様子はこちらからどうぞ。


精神科医Dr.Chikaの『認知症シリーズ第3回』~集団音楽療法

精神科医Dr.Chikaの『認知症シリーズ番外編ハッピーハロウィン』~集団音楽療法あれこれ